2023/10/17 10:00
こんにちは! 『セゾン・ド・エリコ』編集部です。
秋冬の旅で、大人気の美味食材のひとつ「松葉蟹」。毎年蟹漁解禁期間中(11月7日~3月7日)だけ味わえます。
「界 出雲」の「八雲立つ蟹会席」のイメージ
『セゾン・ド・エリコ』Vol.17の旅企画で、日御碕灯台と水平線の絶景に望む立地とともに掲載した「界 出雲」では、この期間ならではの松葉蟹の会席を味わうプランが登場、これからの日本旅の参考に、ご紹介します!
セゾン・ド・エリコ通信 Vol.29◆11月7日から松葉蟹漁が解禁! 出雲大社詣と温泉、さらに松葉蟹が堪能できる島根県「界 出雲」に注目
夕焼けに映える日御碕灯台
◆美しい灯台と日本海の絶景、お詣り支度の温泉宿
島根半島西側に位置する出雲大社から日御碕(ひのみさき)を中心とした出雲エリアは、大山隠岐国立公園に指定されています。
日本海に面する岬の先端、日御碕は、石造りで日本一高く美しい日御碕灯台とともに美しい景観地として知られています。水平線に沈む夕日と月夜、星空、昇る朝日の絶景が望めます。その国立公園内に建つ「界 出雲」を訪れました。
開業は2022年秋。出雲神話にも登場する日御碕神社には徒歩5分、出雲大社にも車で約20分の立地と、身を清める禊気分で温まる強塩温泉が特徴で、神社参拝前後に利用する「灯台と水平線を望むお詣り支度の宿」をコンセプトにしています。
フロント。エントランスの壁を飾る太陽のオブジェは中世のたたら製鉄の技術を継承した鍛冶工房弘光が、玉鋼(たまはがね)などで製作。
館内のオープンスペースや客室には、安来市「鍛冶工房弘光」のオブジェ、「天野紺屋」の藍染、「結工房」の草木染、石見地方の「石州(せきしゅう)和紙」「石州瓦」など、島根県の伝統工芸品が取り入れられています。現代の暮らしに寄りそう、ご当地の伝統工芸品を身近に触れられるのも、旅の楽しみの一つです。
食事処、大浴場に面した「ご当地楽広場」。ガラス戸の向こうは、海を望むテラス
ベンチには伝統工芸の「石州瓦」を使用。松江市で採れる来待石(きまちいし)の弁柄色の釉薬が美しい
トラベルライブラリーを兼ねた出雲松島に望む「かわたれテラス」。かわたれとは明け方のこと。水平線に朝日が昇るのを楽しめるほか、時間経過で移り変わる景色にうっとり
ご当地部屋「彩海の間」。客室は全室オーシャンビューで、こちらは日御碕灯台を望むタイプ。夕日のオレンジ色がよりきれいに見えるように藍色がポイント。ソファには「天野紺屋」のオリジナルクッションを使用
反対側の客室は、日の出が美しい出雲松島を望むタイプで、朝焼けをイメージした「石州和紙」のピンク色の壁紙がポイント。どちらの客室からも時間ごとに変わる海の情景を心ゆくまで楽しめます
◆温泉は強塩。ゆっくり禊気分で温まって
「界 出雲」は、強塩温泉(塩化物泉)で体がよく温まり、湯冷めしにくく、肌がしっとりします。
海を思わせる塩分を清めの塩に見立て、神社に詣でる前の禊ぎ湯として利用できるように、大浴場は朝5時から開場。日本海の絶景に望む露天風呂は、夜明けから刻一刻と変わる空と海の様子を一望しながらゆったりと過ごせます。
禊は大浴場で。内風呂も露天風呂も強塩温泉、体がふわっと浮く感じがします
一番奥の壁から湯が落ちている湯舟は37℃の源泉かけ流し。このぬる湯にしばらくつかってから他の温湯(約41℃)に入ると、体の芯から温まり、リラックス&保温効果が高まる。4.露天風呂には浅い寝湯が2つ。夜は月や星空を観賞して。
◆出雲の食文化を堪能
夕食では、島根の食材や食文化をいかした季節の会席料理を味わえます。開運をイメージした献立は、器も華やか。夕食は、ご当地の食材や郷土料理を随所に取り入れた、先付け、煮物椀、季節の八寸とお造り、酢のものを宝楽盛り、蓋物、揚げ物、焼き物、食事、甘味で構成された会席料理が楽しめます。
そして「界 出雲」では、11月上旬から3月上旬までの松葉蟹漁解禁シーズンには、蟹を存分に存分に味わえる特別会席が好評です。
朝食では、通常の料理とともに神様に献上する食事「神饌朝食」をいただけるプランもあります。
神饌(しんせん)とは、古来より神様に献上するお食事のこと。「米、塩、水」を基本に地元で採れた山海の珍味をお供えします。神様と同じ食事をいただくことで、より強いご縁で結ばれるよう祈願を込めた朝食です。お詣りの前には最適。あさごはんに加えて用意される専用プランの提供なので、事前にお問合せと予約が必要です。
◆日御碕からの日本海、ご当地楽に親しんで
「界 出雲」では、神社への参拝前後はもちろん、日本海に臨む客室や大浴場でのんびりしたり、アクティブに朝の深呼吸や日御碕灯台周辺散歩、ウォーキングなども体験できます。
朝食前の運動にぴったりなのが、毎朝「ご当地楽テラスで行われる「神の渡り体操」(20分、無料/要予約)。八百万(やおよろず)の神が海を渡って稲佐の浜を目指すのをイメージした動作がユニーク。楽しくストレッチできます。
また、「界」の施設でおなじみ、地域の文化を楽しむサービス「ご当地楽」では、島根県の伝統芸能「石見神楽(いわみかぐら)」が毎晩、開催されています。
出雲文化に触れると神話への興味もわき、楽しみ方がまだまだ広がりそうな温泉宿、11月7日以降から秋冬の旅におすすめです。
●界 出雲
アクセス:JR「出雲市」駅よりバスで約40分、「日御碕灯台」バス停より徒歩3分
住所:島根県出雲市大社町日御碕604
料金:1名1泊¥25,000~(2名1室利用時、税・サ込、夕朝食付き)
電話:界予約センター050-3134-8092 (9:30~18:00 )
◆旅のバッグはミニショルダーが大活躍
神社やお庭、美術館めぐりなど、大きな荷物は預けて、でもミニサイフや小物は持ちたいというときに便利なミニショルダーバッグ。
スマホや眼鏡が入るサイズ。
アクセサリー感覚で持ちたい、マイクロバッグは小銭入れやカードを入れて。
フェルトバッグ(小)に付いているポーチは、ショルダーベルトも付いています。
1泊旅行に便利なフェルトバッグ(大)はショルダーベルトはありませんが、手提げポーチが付いています。
楽しい旅のお供に!!
最新号『セゾン・ド・エリコ』Vol.18 の旅は、「星のや沖縄」をご紹介しています。
By セゾン・ド・エリコ編集部 撮影/山川修一
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