2023/05/19 13:00

こんにちは! 『セゾン・ド・エリコ』編集部です。
フランス・パリは日が長くなり、緑の美しい季節を迎えています。今回は、いま発売中の『セゾン・ド・エリコ』Vol.17と既刊の号から、パリのブロカントをテーマにしました。


セゾン・ド・エリコ通信 Vol.21◆散歩するようにめぐりたい。ブロカントでお気に入り探し

ブロカントという言葉をご存知ですか? 
古道具や古道具市という意味で、アンティークとは違い、芸術品としての価値はないけれど、それはかわいらしい、愛すべきガラクタという物のことです。その時代ならではの材料や技巧を伝える品々。一見、雑多な空間の中に埋もれた小粋なスーツケースや美しいシューズ、見事な細工が施されたひじ掛け椅子やキッチン道具、食器など、ライフスタイルに寄りそうアイテムが揃っています。
本誌ではそんな温もりのあるブロカントを扱うパリのお店10軒を掲載。そのなかから一部をご紹介します。


◆土・日・月曜限定アンティークとブロカントの宝庫、クリニャンクールへ
 

クリニャンクール。小さな店舗が並ぶ。ビル内にいくつもの店舗が集まっている場所もある。


クリニャンクールは、モンマルトルに近い、パリ18区にある、3000軒以上のアンティークやブロカンドを扱うショップが並ぶ、パリ最大の蚤の市(土・日曜開催)です。
3000軒あるので、1日では回りきれないほど。
そのクリニャンクールで、本誌の企画を担当してくれたスタッフのおすすめから一部ご紹介します。


◆食器の品揃えが圧巻「Jean Marc Beaudetジュール・ドゥ・ブロ」

70 歳になる店主のジャン=マルクさんは、6 年前から現在のクリニャンクールに店を構えています。以前は1930 ~ 50 年代のインテリアや家具類を専門にしていたそうですが、あるとき突然、陶器や磁器のお皿の美しさに目覚め、いまではそれらを中心に扱うことに。パリ市内を始めセーヴル、リモージュのほか、オーストリアやロシアの商品もチェックして買い付けています。とくに、食器セットやテリーヌの容器は自慢の品揃えです。


店主の自慢だけあって、陶器の品揃えは抜群のセンスのよさ。
 

セットで揃えられるものも。  食卓やインテリアの小物もあります。


◆美術館員も足を運ぶ、アンティークの殿堂「Dominique St-Martinドミニック・サン=マルタン」

もともとはジャン=マルクさんのお店(上記)の顧客だった店主のドミニックさん。骨董への熱い思いが高じて、このマルシェ・ドーフィヌにお店を構えて9 年になります。小さかった店舗もいまでは2倍に拡大。手芸品からリネン類、衣類、家具、食器にアクセサリー等々、扱うアイテムの種類も数も増えるばかりです。なかには美術館員が買い求める歴史的価値のある物も。海外から訪れる同業者も多いといいます。


器だけでなく、手芸用品や服も揃っています。
        

年代物のピクニックバスケット。ナプキンは別売り。 お宝探しにワクワクの店内。
 
子ども服も


◆日本人ayaさんの愛が詰まったお店「ils antiques(イル・アンティック)」

趣味で収集した古い雑貨が集まりすぎたため、「気軽に使えるアンティーク」をコンセプトに3年前にオープンしたお店。日本人の店主ayaさんの審美眼で選んだフランス雑貨と、彼女が旅先のヨーロッパで見つけた素敵な小物なども揃っています。


店主のセンスが光る、かわいい品揃え。


食器はセットではなく、バラで一つずつ好きな物を集めて使うのも粋。


アクセサリーの品揃えも豊富。掘り出し物を見つけて。

本誌では、このほかにも手芸道具やアクセサリー、バッグなどを扱うお店や、平日にブロカントのお店に行けるように、クリニャンクール以外のショップも紹介しています。

まさに一期一会のお宝探しに出かけたくなりますね!

そしてオンラインショップでは、ブロカントの食器がたびたび登場しています。商品の状態がよく、そのまま食器として使えるものをセレクト。ほとんどが1点ものですが、ブロカントの楽しみを少しでも身近に感じていただけたらとアップしています。
1950年代のものが多く、手描きの花は同じようでいても微妙に違います。長く愛されてきた器を手元に置き、ここからまた長く愛用していってほしい器ばかりです。


フレンチカントリ―調の優しい手描きの花模様が魅力です。


 

レースのようなフチ飾りがエレガントな器。飾り皿にも!
※ここにご紹介したアイテムもすでに販売終了となっている場合もあります。ご了承ください。



飾っても、使ってもかわいい、お気に入りの器のために、これからも不定期ですが、ブロカントの器は掲載予定です!お楽しみに。

撮影/井田純代(パリ)、山川修一 現地・コーディネート/横島朋子(パリ)


最新号の『セゾン・ド・エリコ』Vol.17(4月17日発売)は、江里子さんのパリガイド大特集!
パリに行く予定のある方、いつかパリに行きたい方、必見の内容です!!



クレジット記載以外の撮影/山川修一

By セゾン・ド・エリコ編集部


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