2023/06/09 10:00
こんにちは! 『セゾン・ド・エリコ』編集部です。
今回は『セゾン・ド・エリコ』やオンラインサロン、イベントなどでご紹介したことのある、パリのホワイトディナーをテーマにお届けします。
セゾン・ド・エリコ通信 Vol.23◆【動画付き】ドレスコードは白!6月のパリで開催される「ホワイトディナー」
2015年の会場はパレ・ロワイヤル(『セゾン・ド・エリコ』Vol.4より)
パリの街が最も美しいと言われる6月。第3週の木曜日の夜になると、パリ市内のある場所に突然大勢の”全身白”の人たちが現れます。
ルーブル美術館のピラミッドの周辺、アンヴァリッド前の芝生の上、凱旋門の周り、ノートルダム大聖堂の前など…歴史的建造物や世界的な観光名所に。これはホワイトディナー(Diner en Blanc)というイベントで、ひと言でいうと、パリ市内の公共の場で開催されるドレスコード・白の野外ディナーです。
もともとは1980年代のパリで2組のカップルが自分たちの結婚記念日のお祝いに友人たちを招いたパーティで、海軍の軍人だった男性が白い軍服を、女性は白いドレスを着て集まったのが始まりとされています。
今では世界各地でも開催されているとか、コロナでしばらく休んだときありましたが、また復活しています!
カップルでの参加も条件。19時半に集合場所へ。
ディナーの場所は、毎年7、8人の中心メンバーによって慎重に決められ、直前まで秘密で、出席者たちは指定された集合場所へ。参加者は、友人そのまた友人というつながりのある人たちでしか参加できない仕組みになっているそうです。
「毎年、今年はどこかしら、とドキドキしながらディナー会場に向かう合図を待ちます。そして、午後8時すぎにようやく会場が発表されて、出発します!」
2人分の食べ物(前菜、メイン、サラダ、パン、チーズ、デザートのフルコース)、シャンパンやワイン、白い皿や足つきグラス、カトラリー(食器はプラスチックではなく本物)、白いテーブルクロス&ナプキン、キャンドル、テーブル、椅子も持参。
「大きなゴミ袋も忘れずに!」と江里子さん。
「毎回、こんな感じです。初代ロルサーのカートが大活躍。私は折り畳み式のテーブルと椅子を引いて」
「会場に到着するころにはすでに時計は21時を回り、ここから延々と飲んで食べて、おしゃべりに興じる時間がスタートします。このホワイトディナー、警察の許可なく公共の場所に集まり、食事をするので、最悪の場合、取り締まりに遭う可能性があります。
予定していた場所が、警察の取り締まりで突如、変更になったことも。でも、そんなハプニングでさえ、みんな楽しんでいました」
ディナーが進み、22時頃、やっと日が暮れてきます。
中村江里子さん撮影の動画はこちら
「ディナーはぴったり12時まで。シンデレラの時間には、何事もなかったかのように会場をきれいな状態にして、静かに退散します」
江里子さんも毎年楽しんでいるホワイトディナー。今年はどこで開催されるのでしょう?もう警察も消防署も周知しているこのイベント。
昨年はコンコルド広場で、警察車両がやってきましたが…ある警官が言っていました。
「みんな楽しんでいて、毎年トラブルもなく、きちんとゴミも片付けて帰るから…」
消防車がそばを通った時には、消防隊員が車から手を振ってくれました!!
楽しいイベントですが、やはり他の方達に迷惑をかけない、マナーを守ることが大切。
だからこそ続いているのだと思います。
こうした大規模なイベントでなくても、仲間内でドレスコードを決めてワクワクするようなイベントを企画できたら楽しいですね!!」
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